災害時、お体の健康を守ることが優先ですが、うがいや手洗いとともに『歯みがきや入れ歯の手入れなどの口腔ケア』が重要です。
なかなか普段通りに口腔ケアが行いづらいかと思いますが、口の中が不潔であることから、むし歯や歯周病などの口のトラブルだけでなく誤嚥性肺炎などの呼吸器感染症が増える可能性があります。口の状態が悪くなり食べられなくなると体力や免疫力の低下にもつながってしまいます。
今回は災害時のお口ケアについてご案内致します。
災害時の救助や救助物資の到着、水の復旧には時間がかかります。
最低限必要なものは準備しておきましょう。
歯ブラシがないときは
一時的にこんな方法でお手入れをしましょう。
就寝中などの避難では入れ歯を忘れがちです。入れ歯がないと食事はもちろん会話にも困ります。『入れ歯持った?』と声を掛けあいましょう。
普段柔らかいものを食べている方はおかゆなどの避難食を準備しておきましょう。アレルギーのある方も普段食べ慣れている食品を準備しましょう。飲み込みが苦手であったり手が不自由な方は使いやすい食具も準備しておきましょう。
なかなか入れ歯が外しにくい状況ではあるかと思いますが、食後は入れ歯を外し清潔に保つことで誤嚥性肺炎の予防にもつながります。
いかがでしたでしょうか。もちろん一番に優先なさって頂きたいのはお命です。ただ、避難所などでの生活が長期化すると、口の中を清潔に保つことが難しく、むし歯や歯周病などのトラブルが生じやすくなります。特に、高齢者の「誤嚥性肺炎」は、全身の健康にも影響するため注意が必要です。
ご参考頂き、災害時への備えの参考にしてみてください。