前橋市元総社町

あおなし歯科クリニック通信

~Vol.28~
入れ歯の装着の順番とは?

入れ歯に入れ方はあるのでしょうか?

最近入れ歯の入れ方や順番について質問を受ける機会がありました。御本人さまに教えてはいるのですが、ご家族に聞かれるということでご事情をお伺いしてみたら、ご家族が認知症となり介護をされているとのこと。

確かに御本人が入れ歯を装着したことがない場合、入れ方は難しいかもしれません。

今回はご家族様のために入れ歯を入れるときの参考になればと思い、入れ歯の装着順についてご説明致します。

入れ歯は清潔に保ちましょう

総義歯の外し方

通常は下の顎の入れ歯から外します。お口の構造などの理由で上の顎の入れ歯がゆるく落ちてくる場合は上から外しても大丈夫です。

  1. 下顎…まずは前歯を持ち、奥歯を上げるようにして浮かせます。つまむ感じで力まずやってみてください。まっすぐ強く・早く取り出すと口を傷つける恐れがありますので、浮かせたら手前に少し回転させて出すと良いと思います。
  2. 上顎…は前歯をつまみ後ろを浮かすようにしましょう。奥歯の方を下げる要領です。口の外へ出すときは下顎用と同じで少し回転させながら出すとスムーズです。

入れ歯の入れ方

  1. 一般的には上の顎の入れ歯から入れます。前歯をつまみ、回転させながら入れます。きちんと入ったことを確認し、上あごの真ん中あたりを指で押して空気を抜き密着させます。
  2. 下顎用は左右の奥歯の部分を軽く押して装着します。

クラスプとは
この銀色の部分の金具です。

部分入れ歯の外し方

1.クラスプに指をかけ、空いている指でクラスプがかかっている歯を押さえます。

※クラスプとは、入れ歯のパーツのことです。入れ歯が動かないように歯に固定する働きがあります。  入れ歯を着脱するときには、このクラスプに爪をかけて外すと外しやすいです。

2.両側にクラスプがある場合は両方同時に動かします。片方だけでは取れません。無理に取ろうとすると、クラスプが変形する恐れがあります。

3.クラスプをゆっくり動かし外します。上顎の場合はクラスプを下げ、下顎の場合は上げるようにします。鏡をみて練習して慣れるようにしましょう。

慣れると手早くやれるようになりますので、あせらず慣れていってください。

部分入れ歯の入れ方

クラスプのかかる歯に合わせてまずは入れ歯をゆっくり押し込みます。
クラスプがしっかりはまるまで押して大丈夫です。
浮いていると外れやすく、変形や痛みの原因になることもあるので注意してください。

入れ歯は着脱の方法を間違うと痛みや変形に繋がる恐れがあります。

慌てず急がず、誤飲や口腔内のお怪我などなさらないよう慣れていってくださいね。

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