あおなし歯科クリニック通信

歯肉炎（しにくえん）とは、歯ぐき（歯肉）に炎症が起こっている状態を指します。初期の歯周病の一種で、原因の多くは歯の周囲にたまったプラーク（歯垢）です。

歯肉炎は、歯と歯ぐきの間にたまるプラーク（歯垢）が原因で起こる炎症です。初期の段階で適切に対処すれば、完全に回復することが可能ですが、放置すると歯周病へと進行し、歯を失うリスクが高まります。健康な口腔環境を保つためには、日々の予防と定期的なケアがとても重要です。

まず、最も基本となるのが正しい歯磨きです。1日2〜3回、特に寝る前のブラッシングを丁寧に行いましょう。歯と歯ぐきの境目（歯肉縁）にはプラークがたまりやすいため、この部分を意識して磨くことが効果的です。強く磨きすぎず、歯ブラシの毛先を軽くあてて優しく動かすのがポイントです。

次に、歯科医院でのプロフェッショナルケア（スケーリング）も重要です。家庭での歯磨きだけでは落としきれないプラークや歯石を、専門の器具を使ってきれいに除去します。これにより、歯ぐきの炎症を防ぎ、口腔内を清潔に保つことができます。

さらに、定期検診を受けることで、歯肉炎の早期発見・早期治療につながります。理想的には6か月に1回のペースで歯科医院を受診し、歯と歯ぐきの状態をチェックしてもらいましょう。

毎日のセルフケアと、定期的なプロのサポートを組み合わせることで、歯肉炎は予防できます。大切な歯と歯ぐきを守るために、今日からできるケアを始めましょう。